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リラの花びら

今日はワンレッスン制を利用している生徒さんたちについてのお話です。

この教室は大人の生徒さんが多く、皆さんそれぞれお仕事や子育てで超多忙な中、ほんの少しの時間を見つけて通って来てくれています。

なので当然お家での練習もままならなくて、「楽器のケースを開けるのは前回のレッスン以来です!」と笑顔でカミングアウトして教室で一緒に練習をして帰って行かれたりして、もう先生は笑うしかない(笑)

 

夏休みは子供の世話が忙しくて行けないけど、来月からまた月に一度は通います!と連絡をくれたり、発表会前にはきちんと練習してレッスンに来て頑張れる時は頑張ってくれたり。

 

最初のうちは、いつ来てもいい教室というのは、楽器の上達速度も遅いし足が遠のきやすくなるので、一見よさげでも生徒のためにはあまりよくないのではないかな、とずっと思い悩んでいましたが、「この教室に来るのが唯一の息抜きなんです!」と、とびきりの笑顔で帰って行かれる姿を見ていると、不定期で通える教室があまりなくて習うのをあきらめていた、という方々を受け入れる教室というあり方でもいいのかな、と思うようになりました。

それに来てくれている生徒さん方は割と律儀な方が多く、自然といなくなる方は殆どいらっしゃらないので気長に待っていればまた帰ってきてくれてます。(笑)

私も経営者なのである程度の生徒数がいないと教室運営が難しくて悩みも尽きませんが、月に一度でもずっと通い続けたい、と思ってもらえるようなレッスン内容や教室づくりをする努力を怠らないようにすることでそんな生徒さん方の期待に応えたいと思っています。

 

教室名の「リラ」はライラックの花のフランス語で、紫色の小さな花がたくさん集まった美しい花です。

この花のように輝く生徒さんで一杯の教室にしたくて名づけました。

教室を始めてもうすぐ2周年でその願いが叶ってきたことをとても嬉しく誇りに思っています。