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フルートの爲の五つの抒情詩

「とても素敵な曲があるわよ。今後の活動の参考に音出しだけでもしてみない?」

と、昨年7月の発表会直後、福岡の先生が教えてくださったので購入してました。

 

作曲者の高田信一さんは、(1920年~1960年)40歳を目前に亡くなった方です。

 

日本トップクラスのオーケストラの指揮者をしながら精力的に作曲活動を行っていました。

 

作曲年は不明ですが、後輩のフルーティストの為に書かれました。

 

この曲は、五つの短い曲で構成されていて(組曲といいます。)それぞれに題名が付いています。

 

1.春

2.感傷

3.小鳥のように

4.思ひ出

5.子供達

 

今でも新鮮に聞こえる筆致は、簡素で洗練されており、五つの組曲のひとつひとつに、稲穂たれる農業国の土のにおいと季節の移ろい、そこにさえずる鳥の姿や純真な子供の歓声が封じ込められている。現代損なわれた戦前の、のどかで慎ましい日本の風景である。(監修者のノートより)

 

私は戦後生まれですが、実家は元々農家です。田畑や四季折々の自然を感じながら育っているので、その経験を音楽で表現できたらいいな...

日本人が作曲した素晴らしい曲を少しでも多くの方に知っていただく為に、そしてオリンピックロスを防ぐためにも(笑)研究して、何かの機会に皆様に発表できたらと思っています。