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諦めない

7月の発表会に向けて先生のレッスンを受けるため福岡に行きました。毎年参加させてもらっている発表会で今回が五度目の参加。

 

大分に戻ってからレッスンに通いだした先生です。

 

福岡に住んでいた頃に、フルートアンサンブルの演奏会に一緒に出させてもらったり、フェスティバルの実行委員会でもお世話になっていた先生で、お人柄もご指導も素晴らしい素敵な方です。

 

以前は、3カ月に一度通っていましたが、仕事が忙しくなり、ここ数年は発表会の前に一度レッスンを受けるだけになってしまっています。長年音楽をしていると、自分流になる分、変な癖や考え方が付いてくるので、それを修正してもらう事が出来、自分の演奏を見つめなおす機会になります。

 

いつも生徒には「力を抜いてくださいね~」と言っているのにいざ自分がレッスンを受けると、表現しようと必死になり、力が入ってしまいます。(笑)

 

さて、ここからは、本番を終えた直後の演奏者によくありがちな、あるある話です。

必ず立ち直るのを前提で書きます。

 

正直に言うと、4月にあったノヴァ先生の公開レッスンとマスタークラスでかなり心が折れていました。

練習ではそれなりに吹けるのに、いざ本番となるとガッカリするくらい吹けない・・・

 

有難いことに毎年本番の回数が増えてきて、少しずつ改善してきてはいるのですが、公開レッスンは自分の中では、この数年の中で一番散々な結果でした。

 

「君が一番残念だったよ。」学生時代、実技の試験後に先生から言われた呪いの言葉(自分が勝手に思っているだけです。)が蘇ってきます。

 

「これだけ本番を重ねているのに出来ないなんて、年齢的にも私には無理なのかも・・もう挑戦するのは辞めて、今できる範囲でやっていこうか・・・」とかなり弱気になっているのに、それでも容赦なく本番は次々にやってきて、年末には大きなコンサートを自主企画しているプレッシャーもあり、自分で自分を追い詰め、精神的にとてもつらい状態でした。

 

そうなると、自信はどんどん無くなり、出来ることもで出来なくなり、まさに地獄・・自分の気持ち次第なのは重々分かっているというのに。

 

そう思い続けて一カ月が過ぎ・・・今回レッスンを受けて、自分の演奏がいい加減になっていること、先生との会話で、私と同世代の人達が今、福岡で意欲的に活動している話を聞き、「私がうだうだ悩んでいる間に、一年前の発表会後から知り合いはとんでもなく努力して、どんどん先に進んでいるんだわ・・」と思い知らされました。

 

そして翌日、レッスンの復習をしている時に、ちょっとした工夫で演奏上の問題を解決する方法をひとつ発見しました。

じわじわ嬉しさがこみ上げてきて、ああ、諦めるのはまだ早い。心折れながらも続けること、いくつになっても諦めないことが大切なんだわ・・・と一人で感動。

 

うまくいかなかった時の方が沢山の収穫があります。うまくいったときは楽しかった~!で終わるからです。

 

私はよく人から「圭子さん、真面目ですよね。」と言われます。でもそれが私。それでいい。自分が信じる道を進もう。辛いことがあっても好きなことを続けよう!という事で元気になりました。頑張ります!

 

そして定期的にレッスンに通ってインプットとアウトプットのバランスを維持します。