さて、パリのノートルダムは貴重な絵画やパイプオルガン等も無事で、石造り部分も大部分が残っており、多額の寄付金も集まったところで私も通常業務に戻っております。
気分も落ち着いた状態で、アレクサンダーテクニークのレッスンを受講しに福岡へ行って参りました。
アレクサンダーテクニーク、皆さんご存知ですか?
これは、演奏時の身体の使い方やメンタル面を補強する手法のことです。
数年前からSNSで情報を集めるようになり、今では音楽の専門雑誌や、楽器店でもらうチラシの一コマにも連載されているのを目にするようになりました。
楽器を吹くと身体が痛い、うまく音が出せない、本番で緊張するといい演奏が出来ない、皆の視線が気になって集中できない等、演奏者が気になる事を、身体のどこを意識して動かすか、何を目的として本番に臨むか、などを見つけていくレッスンです。
アレクサンダーテクニークを代表する講師の一人がバジル先生。ホームページのプロフィール写真を勝手に拝借しました。すみません。
このバジル先生のレッスンを受けました。五名で2時間30分のグループレッスンです。私の他に、クラリネット、サックス、ホルンの方が受講されていました。
最初に自分の悩みを話して、レッスンがスタート。腕はどこからが腕なのかや、手首はどの骨を使っているか、を確認して身体を動かしてから楽器を吹くとあら不思議、皆さんとってもいい音になります。
私は、ブレスが上手くいかないのと、本番時の集中の仕方などを相談しました。ブレスに関しては、体の後ろの方で息をしているので、前の方、身体の上の方で息をしてみると、音の響きが良くなりました。
本番での演奏は、料理で例えるなら、お客様に見た目の完璧な料理を提供したいのか、それとも少し盛り付けが崩れていても、とっても美味しい料理を食べてほしいのか、どちらですか、と質問され、もちろん後者です、と答えると、間違えたりいい音が出なかったり、集中出来なくてもそんなことは本当にどうでもよくて、自分の伝えたい事に専念すればお客様にきっと伝わりますよ、とアドバイスをいただきました。
他にも沢山のヒントを笑いを交えながらレッスンしてくださり、他の方のレッスンを見るのもとても楽しかったです。ご興味のある方は、YouTubeで公開されているフルートのレッスンがありますので、こちらをご覧になってみてください。また九州でレッスンがあれば、受講しようと思っています。